K4yoの玩具箱

T-55と模型と落書きと鉄砲 

HHKBに親指キーを追加した件

半年ほど使用したHHKBに対して不満があるため、こうしてブログを書くこととなった(今決めた)。

 

さて、エンドゲームかと思われたキーボード探しは、実は終わっていなかった(大金を費やしたのに……)。

ある日、私はいつものようにサブ機のVoretex COREの40%キーボードを触っていると、スペースキーの分割について考えるようになった。もしHHKBにも分割されたスペースキーがあったらいいなあ、とそんなことを考えた。しかし、現実は甘くない。半分にすることなど不可能だ。私は悲しくなった。

 

 

スペースキーを押すためだけに、可動域の広い親指を使ってしまうのはもったいない。タイピングするときを考えてほしい。親指以外の指は、フルに動いているだろう。小指に至っては、エンターキーやらバックスペースキー、果てはコントロールにシフトまで操作しなければならないのだ。

 

親指の半分ほどの太さしかない小指に負荷をかけていては、いつか手が痛む。明らかに小指の負担が大きい。

 

そこで私は、親指キーボードなるものを考案した。要するに、小さな小さなキーボードをスペースキーの下に配置するのだ。人間工学的なキーボードは、得てして親指にキーが集中している。これを参考にして設計をしてみた。

 

材料は、プラ板(4年程放置されており、近々捨てようと思っていた)とプラモデルのランナー、それからホットボンド、ProMicro、Gateronの静音赤軸、キーキャップである。これで2000円くらいだったと思う。基幹部品以外はゴミでできている。

 

作業過程は退屈極まりないので写真だけ上げる。

https://lh3.googleusercontent.com/QKKNxS3glhKkp5s_6QClwCsmtv_u8v_aNVz3Ce2dcvCeNXz9zRRyRkZK_rhHAY4TcTZp2JvoU4Pn2crfE_IcyQHY1Tdc4RRCersNCFFLgjdUH2aByfBywHJpOrM9PZBCNmorjONB8hPXpopH7BCnou0hCDH2Fb_cwGmCTQiIQZxcCY905YtZ_55XWlAPu98pbLy9FIKLhQkrfv9OjidvYzmch_GKV5BHH-W3dSLiWpA61nA4rAiJWxeq39sal7kFxX3ks0oCv8k8bqKxHhv6_2vHQ8-4qjz9t_ZVlp4olKBd3s22RLZsiCkhg_xvYfRuTC5TNpBPYgojoF8iidMAUjqTT52PhDt_TxWA01CIboBygO-YqipQjTgCdPS6A_zsM3qE98sfeFL-pvIVir2gOjfgayktYICVQMpFtdeE2vseo7tjMAXDwmJsm0lDSaaJ-t1ZvGJFGKfWCNFxCdaPiAEYU8WW2tMgtTlzp0jJznVzHryNgQOaQerdVOrZoV1rVVY81XpzBipqPV4qz--bm1Zx9Gi85au_V7oBBedri4n4z9v9IpZR-omXcTlx1nzw60CS4CfY504-0VQc-Q1L0BmGTRIupC8AlMVNBXXUyEClhmyiI1HJKAdPwkhgT0pIyCz_1ZF5g-KwZFnP7D7j7AARQic21whEmlIGcDN_5ugTNJfY_rvbXzee23HxjGI=w1300-h975-no?authuser=0

 

はい完成。

https://lh3.googleusercontent.com/V7K6QRfhthIolXx2Xers9HyL8NNOT3HINLMjnjsahBoYxSSlBEjQBfRVRn31PM2-5HfT_LeswOtzZz7jBzn7Uuhh-RGv-LR27lkaPh8waEi9ohGpxqC-cwnxhJKwBcbTJMY5zGMlY2xv_j0-9hJ_c_x4pSEVGANjOqr-s8eQKnot9K0sqBLGTmfllnlaf3ZCvDr9fXSMklGTdOpKEzEh6C4lYXy--ZaIh39tR-HJ58nQWh1E8r99nf4asRoLF7qgRQ6AouemqJ9mVwbOPRhtlrceFQW1qMxTxntk64e0z7w-RL9TgiUunvFHJgqhZs2aNo-7gLGuqWT-X_LSyXaBF3QG73Ghjmj-5D-sizrjt0sYfbqQuXSzV5V_foyafVm3W-CdAKAS_ka8J2zSlBT_0jexdzslw7veNZD3TFNnFrNMMQcFQkuBgQdhNFXEZxSSQsPBuArWFohImX1cU7rOn6y4rLU3580cZNkmKB4AAME5MbuaYDs0D-BikxSqXN1O9aEHWbaz5dwmLXuAoHdPFcFr0XaS1xERT9rHchKUyJwjxMxkN-vpom7il-Izv0mOKeXhAqVeJ3OHqWFxFc4BMO9zsxawamwOSg_XAzTMv459ns6miflFc3ktlQ4QZMhZ7idNwua606GPe0P6wr7KslYCqAcCU_Ty-_AUPt63Vb37xTMs2CZ6yF3foJabo2c=w1300-h975-no?authuser=0

切削痕が生々しい。どうせ自分しか使わないので、表面はそのままである。

 

次はファームウェアである。もっとも、私のようなずぶの素人でもできるようにと、偉大なる先人たちがその知識と語彙をもって、簡潔かつ的確な記事を書いてくださったために、私の苦労はほとんどなかった。

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これがものの三十分でできてしまった。レイヤーもなく、キー数が五個しかないのもあって、非常に簡潔なものになった。

 

とはいっても、使用感が悪ければ完成させた意味がないのだ。

使用しているときの写真があった。HHKB本体のスペースキーは使用せず、親指キーボードにスペースを割り当てている。

 

https://lh3.googleusercontent.com/6LsQMrRcv6So_uYhBoQICGJDVCMALmHodXHCOTWRXDCjDEptkvCAE6ppIhydaCXwFrFyNIFddzDA1-n1BIAJQNSc9mWVIJdB5CEOLOGXlfgA8bGHmqL74PBNvfWdaw5wJDZo0pQzaoSHkIJ6-vuJgg70rUfL9jN0lH1GtBWeAhPqBrDeshe0-RxOQ2dzuSYiHK5fspyDwfRVvLIDQE0HHD1j1KxP6O3uhHZxhpKh7pZwIeBXPN2fOEZzo3vqCgUxUDuHqPLBT0mLahSr_rvJGbK9VStDoa1jFLI2YkrbGsMITW88j5TMvFn4qgnHfmervmBcysXZzP_HX2ATm9zwKVHoYHaCcCy15PHcPoGEXGDtyenLivmQkr5InXZalg70wk9uijeFW2q1cdZ3Du0sb7HSyfFevzixmFI83uI5mN2lN6z0bBENsBu4x6axrU5APpkD-vWyq5yEtysPKahPs65rbiIpsFB76xd8_EQt9NShiKwkIk9aU5p49jncvj5VvPm46ei89LrKnAhc8K1Kq1WK78dQZhV9yFm_o7G7Eqz2PZD3YvfNVT1LRUnp45YStRF34f5b3_OQ3ZmLHzuREiqYCgUtr_RJIN5MIfBLxYQhkTUDAMEqVZTOzlsFxEs6K_LqwKTPUZUF3Zysjyi9Ug-xW-9Y1nPGa12UwioZ0vY5S1zE0_xKqEDujCx9xNc=w732-h975-no?authuser=0

感想としては、分割キーボード以外では最強である。明らかに小指を酷使することがなくなったし、ホームポジションから動かさずにエンター、バックスペース、コントロール、シフトを押せるのはtypoを減らすことになった。

道具にこだわりすぎて、人生において色々見失っているような気がするが、私は元気だ。キーボードの変態度も上がったが私相応だろう、多分。

 

ちなみに、この親指キーボードの名前はSputnik05である。もともとあるキーボードにくっつけるというところから、人工衛星を意味するСпутникを連想したので、この名前にした。うーん、カコイイ。

東プレは左右分割で親指キーたっぷりのHHKBを出してください。

 

余談だが、私の所有しているHHKB Professional 2は、矢印キーがないためにキーの組み合わせで操作する。一時は使いにくくて困り果てていたのだが、Sputnik05のおかげでホームポジションから動かさないようになってからは、これとIJKL式以外を認めたくないほどには楽に操作できるようになった。まあ、慣れというやつだろう。

 

またブログを書きたくなったら、衝動のままに書きます。では。